「発音できないと聞き取れないよ」は嘘
嘘というか説明不足。英語の発音ができるようになった人が「聞き取れるようになったのは発音が上手くなったんじゃね?」て思い込んでるだけ。
お手本を聞いて真似して同じ音を出せるようになることが、発音が上手くなることです。
例えば音痴を直す練習を考えてみてくださいな。
ピアノでドーて弾いて、同じ音を口から出す。自分の中にはズレた音程があって、それをお手本に合わせていく事で、矯正されていくわけ。つまり、「お手本を聴くこと」と「真似して音を出すこと」この二つを同時にすることが練習。
「発音できないと聞き取れないよ」てのは「まず音痴直さないことには、お手本のピアノの音が聞きとれないよ」て言ってるのと同じ。
その音痴直すために聞き取りやってんじゃないのかー??
昔の自分に言いたい。
「とにかくお手本をよーく聞いて何回も何回も真似すること!どうしても同じ音が出せないなーて思ったら、それは自分の中にその音が見つけられない(いわば英語の音痴)ということ。まあでも音痴でもカラオケ好きはいるんだし、まずは楽しく英語を喋ったらいかが?」
「文法の勉強」じゃなくて「日本語とどう違うか?」を考えるべし
文法の勉強はヒジョーにめんどい。
というよりも、楽しくなるキッカケが訪れるまでがつらい、と言うべきか。
とにかく、文法の勉強なんてのはもっと英語が上達してから好奇心に任せて知っていけば良い話だ。
その前にもっと重要なことがある。それは「英語が日本語とどう違うか?」を考えることだ。
みなさんは「なぜ文法を勉強する必要があるのか?」をちゃんと考えたことがあるだろうか。
当たり前だと言われるかもしれないが、その当たり前をきちんと理解しているかどうかは後々大きな差になる。
どうだろうか?
私の考える理由はこうだ。
「英語という言語のしくみが日本語のしくみと大きくかけ離れており、その仕組みがわからないと意味が理解できないから」
つまり文法の勉強とは、同時に日本語の勉強でもある。日本語がどんな言語なのかは、実はわたし達はよくわかっていない。なぜなら比較しないからだ。英語という比較対象が出てくることによって、日本語の特徴がはじめて見えてくる、、、もちろん英語の特徴もだ。
もしひとつだけ文法のヒントを教えてと言われたら、私はこういった考えのキッカケになるような話をしてあげるのが良いと思う。
例えば下のような例。
わたしは あなたが すきです。
あなたが すきです わたしは。
すきです あなたが わたしは。
I love you. (私はあなたが好きです)
You love me. (あなたは私が好きです)
love you I. (意味不明)
日本語では言葉の並びを入れ替えても、全体の意味は維持されている。
一方で、英語を同じように並び替えると、全体の意味が大きく変わったり、意味をなさなくなったりすることが分かる。
言葉の「場所」が力を持つ。
これが英語の真髄だ。
一方日本語は場所がフリーだ。
だから「てにをは」に頼る。
だから最後の一文字で意味が真逆になったりする。これが日本語学習者を苦しめているように思う。
外国人が日本語のどういうところに興味を持っているか?苦戦しているか?
そういった角度で英語に触れてみる方が
味気ない文法書なんかよりよっぽど
お勉強になるのではないか?
当たり前だけど勘違いしてること
英語の初学者に良く見られる勘違いに、「何回聞いても聞き取れない」というのがあるが、これに対するアドバイスをしたい。
「あざーす」は何回聞いたって「ありがとうございます」には聞こえない。なぜなら、そもそも本人もそんなこと言ってないから。
大事なのは「ありがとうございます」は話し言葉では時々「あざーす」になるって知ってるかどうかであって、発音とか英語耳の問題ではないのだ。
ポイントは2つ。
・「ありがとうございます」を素早く言おうとするうちに最終的に「あざーす」みたいな言い方になったのだろう。つまり、どうやったら素早く言えるか?というアプローチが本物っぽい言い方を生む。
・素早く言う言い方は言語によって違う。英語らしい言い方を身につけるには、とにかくマネするしかない。英語の場合はリズムや音程、どこを読む/読まないなどがポイントになってくる。が、結局カラダで覚えてしまえば理屈は要らない。
単語や文法はすぐ忘れるけど発音は忘れないからコスパが良い!