【英語耳という錯覚に騙されるな】勉強するほど英語ができなくなるぞ
昔じいちゃんがよく言っていたこと。
「英語でいま何時?ってなんて言うかしっとるか?」
「ほったいもいじるな、ていうんやぞ」
このとき私は、そもそも「what time is it now?」という英語を知らなかった。
本当にそう言うんだなーと思った訳です。
それから何年もたったころ。
ふとネットで目にしたやりとりがあった。
「英語の聞き取りができません!何回聞いてもそう聞こえません!」
「そりゃあ発音できない音は聞き取れないからだよ。まずは発音勉強しなきゃ!英語耳て本買いな!」
「そうなんだー、英語耳かわなきゃだー」
影響を受けて本を買ったのをよく覚えている。
思えばこの時すでに、じいちゃんの言葉はすっかり忘れ去られていたのだと思う。
「ほったいもいじるな」なはずがない、、、
「わっと たいむ いず いっと なう」と聞こえるはずだ、、、と
そうして勉強すればするほどに、英語が聞き取れなくなっていく。英語が嫌いになったのをよく覚えている。
私は思う。こんなことなら、私は文字など知らなければよかったと。「what time is it now?」なんて文字は知らない。「ほったいもいじるな」で「今何時?」私はそれだけでよかったのだと思う。。。
文字と音は違う。
なんてことはない、
たったそれだけのこと。
そんな簡単なことなのに
気づいたのは結構最近のことだ。
楽譜に並んだ音符と
好きなアーティストの歌声は違う。
だれも耳がおかしくなったなんて感じない。
なのに英語だとそう感じてしまう。。。
これが英語業界が作り上げた錯覚の正体なのだろう。
たしかに発音の知識は必要だ。
練習する意味もあるだろう。
でもそれは後でもいいはずじゃないか。
「ふぁすとぼー」でいい、
「あろろぶ」でいい、
そして「ほったいもいじるな」でいい。
それが本当の英語なんだから。
何度でもいう、
あなたの耳はおかしくない。
ちゃんと音を聞き取れている。
だから騙されずに練習を続けてほしい。
あなたの耳が感じ取った英語を
まずは信じてあげてほしい。
英語の本質が「歌のレッスン」だと気づいたら勝ち
これから英語を始める人にたった一つだけアドバイスができるとしたら。こう言いたい。
「英語ってさー、つまるところ『歌う』ってことなんだよねー。だからさ、はじめは歌の練習だと思ってやってみー。」
「意味とかわかんなくていいから。お手本聞いてそれを真似する練習を、テキストを楽譜だと思ってさ。」
「そしたらたぶん、半年くらいでとりあえず外人みたいな発音で喋れるようになるから。喋れたらめっちゃ気持ちいいぜー。そんでもって英語が好きになるから。」
「好きだともっと練習するようになるんだよ。で、気づいたら英語が日常になってる。そしたらもう『英語の勉強しなきゃ!』なんて言わなくなってるだろうね」
ちなみに、「accent (アクセント)」という言葉の語源知ってますか?
そう「歌」です。
なぜ人は英語教材という回り道をするのか?
昔ギターがほしくて10万くらいするのを買ったときのこと、当時私はラルクとかLUNA SEAとかにハマっていて、それが弾きたくてギターを買いました。買ったその日からバンドスコアの見方もよくわからないままとにかくギターを弾いていました。全然弾けなかったけど、とにかく曲を聴きまくり、見よう見まねで弾きまくりました。
楽しかったなあ、あの頃。
昔、英語の勉強をやろう!と一念発起した私は、勉強法や教材を色々調べるうちに、「英語上達完全マップ」というのにたどり着き、「これだ!」と思った私はそれに従いどんどん教材を買い、やれ音読だ、やれ文法だ、ボキャビルだ、と勉強を頑張りました。。。が、、、それが身になることはありませんでした。。。
そういえばあの頃、喋りたい英語もなかったし、好きな英語とかもなかったな。。。全然楽しくなかったんだろうなあと思います。
そんな教材による英語学習から遠ざかったいま、、、
私には好きな洋楽アーティストがいます。好きな海外ユーチューバーもいます。カラオケでは洋楽歌うし、会社の行き帰りにYouTubeをずっと見ています。勉強なんてしているつもりはないです、好きなのでやってるだけです。
それでも、英語はどんどん上手くなっています!!
あんなに苦労して覚えた単語、文法、、、、全部忘れてしまいました。
でも好きな歌詞は忘れない、口ずさめば自然と出てきます。そして喋りたいと思う、そんな言葉たちは覚える必要もなく、体が吸収していくだけ、英語なんてなんてことはないんだと実感する。
なぜ人は本屋に行き、ネットを検索し、つまらない英語教材に行き着いてしまうんだろう。。。それはすごい回り道。
弾きたい曲がないのにギターを買う人を僕はどうかしてると思うのだが、
話したい英語もないのに英語勉強する人をみて僕は、英語ってそういうもんだよなあと思っていた。。。そんな僕がおかしかったんだという話。